気になる症状

メニワンと動物用眼内レンズ

目の症状・病気

2023-07-19

メニワン創業のきっかけ

株式会社メニワンが出来たきっかけは、犬用の眼内レンズの開発から始まります。
20年以上前になりますが、親会社のメニコンが日本初人用眼内レンズを開発しました。その時、開発に携わっていたのが、株式会社メニワンの創業時の社長となる本田です。
人用眼内レンズの生産が軌道に乗ったころ、当時の本田の部下が犬にも白内障があると言ったことより、犬用の眼内レンズの開発が始まりました。

犬用眼内レンズの開発

人用眼内レンズの製造技術はあるものの、犬用の眼内レンズは全くの未知の世界でした。その開発チームのリーダーに指名された本田が中心となって、当時少数ですが眼科を得意とされる獣医師がおられましたので、共同で犬用の眼内レンズのデザインを検討しました。
人用と犬用では眼内レンズの基本的なデザインは変わりませんが、犬の水晶体は人よりもやや大きく、パワーは倍ありますので、試行錯誤の末人用の眼内レンズよりも大きく、分厚いレンズの犬用の眼内レンズが出来上がりました。

販売許可の取得

犬用の眼内レンズが出来上がってからも問題山積です。
眼内レンズは医療機器ですので、製造して販売するには農水省の許可が必要です。
人用の眼内レンズが販売されていたとはいえ、動物用は初めてでした。その相談を受けた農水省も困ったようです。開発に携わった獣医師を交えて農水省と相談を重ねました。そうして苦労の末動物用の医療機器として許可を得ることができました。

犬用眼内レンズを広める活動

農水省の許可が得られましたので、犬用眼内レンズを発売することになりました。日本初ということで記者会見を行い、その模様はテレビでも取り上げられました。そのため当時メニコンの一部署でしたのでメニコンへの広告効果は大きかったようです。
犬用眼内レンズを発売するころから、眼科に興味を持たれる獣医師も増え始めました。開発に携わって頂いた獣医師とメニワン(当時はメニコンの一部署で後に子会社として独立)が中心となって、眼科に興味を持たれた獣医師に白内障の手術方法と眼内レンズの挿入方法を知って頂く機会を設けました。
これにより、眼科を得意とされる獣医師が少しずつですが増えてゆき、現在のメニワンのお得意先になって頂いております。