野菜のチカラ – にんじん
内臓の健康
2024-07-08
にんじんとは
中央アジア原産のセリ科ニンジン属の二年草です。畑で栽培し、多肉質の根が食用にされます。
元々、にんじん(人参)とは”オタネニンジン”(朝鮮人参)を指す語であり、本種は胡蘿蔔(こらふ・こらふく)と呼ばれた外来野菜でした。そのため現在でも中国では胡蘿蔔と記述しています。
漢方薬で有名な「朝鮮人参」とか「高麗人参」はウコギ科の多年草のオタネニンジンに属していることから、私たちが普段食している”にんじん”とは近縁種ではありません。
東洋系ニンジンと西洋系ニンジンに大きく分けられ、東洋系は細長く、西洋系は太く短いといった特徴があります。日本には東洋系ニンジンが16 – 17世紀ごろに中国から伝わり、長く東洋系が主流だったのですが、江戸時代後期に西洋系ニンジンが伝わり、明治期に入ると欧米品種が次々と導入されるようになりました。東洋系ニンジンは栽培の難しさから生産量が減少し、戦後は西洋系品種が主流になったそうです。
にんじんの特長
「馬の鼻先に、にんじんをぶら下げる」という言葉がありますが、にんじん好きの馬は多いそうです。
馬は甘い物好きだそうですので、にんじんの甘さを好むと思われます。この甘さを利用して動物の嗜好性を上げるために使われます。
成分
にんじんには以下の成分が含まれていて、免疫力を高めると言われています。
- ビタミンA
- βカロテン
- ビタミンB群
- ビタミンE
- ビタミンK
- カリウム
- 銅
- 食物繊維
にんじんなどの緑黄色野菜に含まれるβカロテンは油に溶けやすいので、油でいためると吸収率が上がります。また、βカロテンの摂りすぎで皮膚が黄色くなる「柑皮症」(※)がありますが、健康には影響はありません。
※ ミカンを食べ過ぎと良く発生する症状です。
参考文献
Wikipedia – ニンジン
乗馬メディアEQUIAエクイア – 【馬の食べ物】本当に人参が好き?食事・おやつ・ダメなもの
お役立ち!季節の耳より情報局 – 生にんじんに害はある?食べ過ぎは太る?毎日食べる効果・1日の摂取量は何本?
監修 サプリ開発チーム
弊社動物向けサプリメントに配合する成分の選別や比率の調整などを研究している薬剤師によるチーム。自分たちでも原料から試食をして、味などの確認をしている。