L-リジン
成分
2023-03-07
L-リジンとは
L-リジンは必須アミノ酸の1種で、不足しやすいアミノ酸といわれています。
特に畜産用の配合飼料で不足し易いと言われており、畜産生産性を高めるために使われています。
アミノ酸は単体では空気中の酸素で酸化されてしまいますので、塩酸等の酸で塩(えん:陽イオンと陰イオンで出来た化合物)を形成(L-リジン塩酸塩)することで、酸化を防いでいます。また、塩にすることで水に溶けやすくなります。
なお、塩とありますがL-リジン塩酸塩には食塩(NaCl)は含まれていません。
効果
以下の効果が報告されています。
ヘルペスウイルスの増殖を抑制
L-リジンは、ヘルペスウイルスが増殖する際に必要となるアルギニンの利用を阻害することで、ヘルペスウイルスの増殖を抑制して症状の緩和をもたらすようです。 そのため、人の口唇ヘルペスの治療に使われることがあります。
また同様に、猫ヘルペスウイルスの増殖を抑制することで、症状の緩和が期待できます。
参考文献
同文書院:健康食品・サプリ[成分]のすべて
AJINOMOTO – L-リジン塩酸塩
GMP Platform – 医薬原薬の製造【第13回】
Wikipedia – 塩(化学)
監修 サプリ開発チーム
弊社動物向けサプリメントに配合する成分の選別や比率の調整などを研究している薬剤師によるチーム。自分たちでも原料から試食をして、味などの確認をしている。