成分

ラクトフェリン

内臓の健康

2023-03-07

ラクトフェリンとは

ラクトフェリンは、母乳、涙液、唾液、血液、粘液等の分泌液や好中球に分布する鉄結合性糖タン白質で、感染防御に必要な成分です。人間の初乳に特に多く含まれ(後の乳汁の約7倍量)、乳児におけるウイルスや細菌などの感染を防ぐ重要な成分です。

効果

以下の効果が報告されています。

生体防御作用

  • 腸管にあるパイエル板(免疫に関与)に働きかけ免疫細胞を活性化
  • 細菌等の必要とする鉄を奪うことによる抗菌・抗ウイルス作用
  • 歯周病菌の抑制

健康維持

  • 抗炎症作用による関節炎、大腸炎の症状軽減
  • 脂質代謝改善作用による内臓脂肪の低減
  • ラクトフェリンが鉄と結合して体内に吸収されることで、鉄吸収の調節作用
  • 腸内細菌叢の改善作用(ビフィズス菌の増殖等)

また、人間では胃や腸の潰瘍、下痢、およびC型肝炎の症状改善に使用されたりします。

摂取上の注意

ラクトフェリンは母乳に含まれていますが、熱と衝撃に弱く市販の牛乳等では、ほとんど含まれていないようです。 またラクトフェリンは腸で吸収されるのですが、酸に弱く胃酸で分解されてしまいます。その為、腸まで届く加工を施したサプリメントで摂取することがお勧めです。

参考文献

同文書院:健康食品・サプリ[成分]のすべて
オーソモレキュラー栄養医学研究所 – ラクトフェリン
日本ラクトフェリン学会 – ラクトフェリンとは
株式会社NRLファーマ – ラクトフェリンについて

監修 サプリ開発チーム

弊社動物向けサプリメントに配合する成分の選別や比率の調整などを研究している薬剤師によるチーム。自分たちでも原料から試食をして、味などの確認をしている。